1992年度読書会記録

1992年度 
回 開催日    本    著者    店      幹事

111 18/12/92 海の匂い 芝木好子 千葉敦子邸 千葉敦子
 幕引きと門出の儀式厳かに。現実という荒波の中で命燃やして生きる様々な人間絵巻うつくし。舞台をくださったデコ先輩御家族の暖かさも忘れがたし。

110 27/11/92 国境の白い山 辻 邦生  東長   松尾宣子
 ドラマよりドラマティックな生身の人生のCONFESSION。第3幕終。

109 17/10/92 20歳の原点 高野悦子  一膳バー和S   大神美紀子
 葉巻の煙の向こうに甦る20歳。煙が消えて見える現実とはあまりに違い・・・。

108 26/9/92 男たちへ 塩野七生   どん底   杉山隆一
 時が流れ、状況も移り行く中、変わらぬ集いを享受できるとは何と贅沢。

107 29/8/92 埋もれた日本 和辻哲郎   タイスマイル   末信みゆき
 恋愛はトランプ遊び。何枚引いたら気が済むのだろう。どこでストップをかければいいのだろう。

106 31/7/92 収容所(ラーゲリ)から来た遺書 辺見じゅん びんび亭  中島久代
 若き男性を新会員に加え、しおらしくなる女性がひとり。

105 27/6/92 墨東綺譚 永井荷風  梅の花   段上宮子
 都人来りて、苦楽分け合う愛妻の惚気話のたまふ。結婚観に明るい光射す。

104 29/5/92 クラシック音楽のすすめ 大野陽一郎  中庄   山中光義
 薮下先生を迎えての大学談義。・・・やっぱり女子大は不滅です。

103 18/4/92 坂の上の向日葵 山田太一   藤よし   渡邊稔子
 知令を迎えられた山中先生は穏やかで、一層大きく深く感じられた。

102 28/3/92 きのうから明日へ 森崎和江   江戸沢   松尾宣子
 錯覚と独占欲が生み出す結婚論。師日く 「しかし、その錯覚に賭けよ」

101 21/2/92 恋のうき世 永井路子   いろは   辻 和江
 朗報!デコ先輩の復帰に心踊る大騒ぎの夜。知性と安らぎ。

100 18-19/1/92 異人たちとの夏 山田太一  二日市温泉 扇屋  中島久代
 100冊、100回、交錯した人、感情、万感の思いを胸に、再会を楽しむ。

1993年度読書会記録

1993年度
回  開催日   本       著者      店       幹事

123 18/12/93 夢のかけはし 倉橋由美子  薩摩ぢどり  中塩恵美子
 期待のニューメンバーを不況の影が奪うのか・・・突然の転勤命令に「くやしいから行く」と立ち向かう彼女に声援を。

122 19/11/93 伝馬町から今晩は 山田風太郎  まつもと  段上宮子
 捨てられないものは切符の束。箱の中に詰め込んだ思い出は捨てられない・・・。

121 16-17/10/93 山の暮れに 水上 勉  大同館   松尾宣子
 10年後のKEYSはどうなる?KEYSに抱くひとりひとりの思いは違えども20周年、30周年を目指す気持ちは同じ。

120 18/9/93 人間の土地 アントアーヌ・ド・サン・テグジュペリ  十徳や   辻 和江
 おわら娘を杯に、甦えられし健康とKEYS10年の歴史に乾杯!

119 31/8/93 印度放浪 藤原新也   浦島太郎   松尾宣子
 強靭な精神なくして純粋さは貫けぬ。純を貫くことで精神の強靭を養えるか?

118 31/7/93 愛はなぜ終わるのか―結婚・不倫・離婚の自然史 ヘレン・E.フィッシャー  馳走屋いしまつ  末信みゆき
 キュッと締まった足首と隆々逞しき二つの腕。庵探しにはもったいなく・・・。

117 26/6/93 清貧の思想 中野孝次   大栄丸   渡邊稔子
 人が宙に浮いている間に考えられることの限界。「屋久杉の林から如何にして脱出するか?」

116 22/5/93 性的人間分析 高橋 鐵  びんび亭   山中光義
 人生の終焉は庵で結ぶ。高まる庵談義、必須は水洗トイレと貞心尼。

115 24/4/93 女体幻想 中村真一郎  松の家  杉山隆一
 夜更けに訪れる美女・・・。傍らで眠れる微女。

114 26/3/93 女ざかり 丸谷才一  まつか亭  段上宮子
 卒論語る乙女らの輝く瞳の眩しさに、新たな歴史のあることを識る。

113 26/2/93 けだるい夜に 内田春菊 自然屋   石川達也
 ニューメンバーのKEYS。彼を想いて自然卿にしたたかに酔う乙女。

112 23/1/93 黄金太閤 山室恭子  たじま屋   中島久代
 懐かしき香椎の地にて囲んだ鍋に新風吹き込み、お味は新らし。

1994年度読書会記録

1994年度
回  開催日   本    著者     店     幹事

135 17/12/94 手毬  瀬戸内寂聴  あじ蔵  末信みゆき
 手のあたたかさを知って欲しい・・・手を握らせた教師の思い、しみじみと。

134 26/11/94 今夜すべてのバーで 中島らも  御膳屋   段上宮子
 杉さま、黒一点で頑張る。すずのカウンターを占拠し “ママもどき” で悦に入るのはT子とM子。

133 28/10/94 バラッド-緑の森の愛の歌 中島久代・山中光義訳 田島屋 門田 孝
 なんだかいつもと違う! 男だらけのKEYS。 大いに気を使う初幹事。

132 22/9/94 愛を乞う人 下田治美  梅の花   松尾宣子
 ぞくぞくと集まる新戦力で増強のKEYS・・・。今後の展開に期待しながら乾杯!

131 20/8/94 砂の女 安部公房   辻 和江邸   辻 和江
 求む!寂しがり屋でわがままで、かわいげがあってまめな人・・・。頷くのはしあわせな○○さん。辻さんと彼の息の合ったもてなしも忘れがたい一夜。

130 30/7/94 草枕 夏目漱石   かじ田   千葉敦子
 “家はボロに住んでもいい。でも、シャトルは水鳥でなくちゃ・・・”  公舎の隣人たちは佳き人ばかりなり。

129 25/6/94 都会の憂鬱 佐藤春夫   串長   渡邊稔子
 女は何故差別される?男たちよ、もっとちゃんと仕事してから言ってよ!

128 28/5/94 アンネの日記 (完全版) アンネ・フランク たぬき  吉村真紀子
 どちらを抱いて眠りたい?『猫』と『犬』‥・人は何故に“やすらぎ”を求める?

127 30/4/94 わたしが棄てた女 遠藤周作  光太郎   末信みゆき
 “くどき上手を飲まなくちゃ”と言う彼や、新幹線で駆けつける彼女やら古賀の町は夜更けまで大にぎわい。

126 26/3/94 きららの指輪たち 藤堂志津子   竹壷   杉山隆一
 夢はみんなのログハウス。でも管理人は絶対口の堅い人に・・・。

125 26/2/94 日の名残り カズオ・イシグロ   玉喜   中島久代
 西南の古屋先生を迎えて、久々に言葉を語るKEYS。 “dignity”  品格とは何か?それにしても 「あさりごはん」は美味でした!!

124 21/1/94 マディソン郡の橋 ロバート・ジェームス・ウォラー  梅嘉
山中光義

 期待と興奮の中、噂人ついに現る。“最高の4日間” だけで人は生きてゆけるのか、はたまた生きてよいのか?

1995年度読書会記録

1995年度
回  開催日  本   著者   店   幹事

147 16/12/95 白秋 伊集院静  竹茂  渡邊稔子
 心此処に在らず・・・思うに任せない恋は切ない。

146 18/11/95 虹の岬  辻井喬   口八丁手包丁  末信みゆき 
 “逢わぬ日をかぞへてさびし二日三日四日五日にもなりにけるかな”

145 27/10/95 何もなくて豊かな島 崎山克彦  やきとり稲穂  八重尾俊之
 真の贅沢というものは? それは人間関係の贅沢だ。 春はまだ遠く、教師と生徒の2人3脚は続く・・・

144 30/9/95 隠された十字架-法隆寺論- 梅原猛  松の家  山中光義
 ついに、ぐるっとひと回り。12才のKEYSはまだ小学校を卒業したばかり。さてこれから迎えるのは反抗期か? まだまだ先は長い!

143 19/8/95 ポカホンタス スーザン・ドネル  一天張  平田みのり
 平田ファミリーの心意気が清々しく、心から拍手。やっぱり魚は唐津、あのかぶと焼きは圧巻でした。

142 22/7/95 「暗室」の中で-吉行淳之介と私が隠れた深い穴 大塚英子  てん定   中島久代
 待つ女=看取れぬ女。愛しかいらないと意気込んでみても、“暗室”の終焉はあまりに切なく。

141 24/6/95 君を見上げて 山田太一  割烹たぬき   段上宮子
 伴侶の条件は数あれど、はずせないのは“酒を愉しめること”-ハードルはあくまで高く。

140 27/5/95 メトレス 愛人 渡辺淳一 松尾宣子  松尾宣子
 シャトー・ヌフ・デュ・パプで乾杯。ひそひそ話はウォーターベッドを揺らしながら。

139 29/4/95 烙印の女 澤地久枝  海鮮食堂すいか   渡邊稔子
 何が彼女たちをそうさせたのか?これが女の“業”というもの・・・

138 25/3/95 <人間>を超えて-移動と着地- 上野千鶴子+中村雄二郎  小野屋 
吉村真紀子

 新婚初夜もKEYSとともに!?・・・めでたく契りを交わされたおふたりに乾杯。

137 25/2/95 立原正秋 高井有一   山中・中島邸  山中光義・中島久代
 新居にあふれるのは木のぬくもりと住人たちの暖かさ。居心地よいKEYSのホームグラウンドがついに誕生。

136 21/1/95  私の美の世界 森茉莉  海鮮問屋甚六   杉山隆一
 己の美の世界を築くは難しく・・・一人暮らしは面倒くさい!久々で登場のおふたりに柔らかなオーラ感ず。

1996年度読書会記録

1996年度
回   開催日   本    著者    店    幹事
159 14/12/96 深い河  遠藤周作 鳥善  段上宮子
 毎年繰り返されるこの会話のなかで、どれ程の人生が語られたのだろう? 暮れていく1年を振り返り、来年こそは幸せであれと、また願う。

158 30/11/96 義務と演技 内館牧子   葡萄家   辻 和江
 愛は人類愛であり、また性愛である。 異性を感じなければ、愛とはいえないのかしら? 初雪にしてはあまりに冷たすぎる黒崎の街を夜行列車で後にする。

157 25/10/96 花櫓 皆川博子   よだれ三尺   末信みゆき
 確かに今、暗雲に覆われているかもしれないけれど、これはきっと晴れるもの。 ひとりひとりが自分の力で取り払うものと信じている。

156 28/9/96 南仏プロヴァンスの12か月 ピーター・メイル  ル・ガレ  山中光義
 田隈プロヴァンスに月下美人の咲き乱れて・・・。五感で堪能した夜でした。

155 31/8/96 17歳のポケット 山田かまち  八重尾・辻邸  八重尾俊之
 この夏の総括は、それぞれ線香花火の火の玉に込めて。 でも、言葉にしなければ解らない。

154 27/7/96 不信のとき 有吉佐和子   あと田   勝野真紀子
 2次会は春から独立したぷ-さん邸へ。みんな他人のことには無責任で、でも、おせっかいなメンバーです。

153 29/6/96 恋 小池真理子   与作   渡邊稔子
 キャナルシティのそばに、千八がRenewal Open!!「この付近に立たないで下さい」という貼紙が、街の華やかさの中で哀しい。

152 25/5/96 姉なる月(下)-アリューシャン黙示録第2部 スー・ハリスン/行方昭夫訳   難破船   末信みゆき
 本当は聴いてみたいことがあるのに・・・本題のまわりをぐるぐる空回り。

151 27/4/96 姉なる月(上)-アリューシャン黙示録第2部 スー・ハリスン/行方昭夫訳   古香庵   中島久代
 「紅梅を仰いで偲ぶ人の恋」やわらかな春のぬくもりの中で心に描くは、30年後に歌を詠む姿、または1年後の生きる姿。

150 30/3/96 陰翳礼讃 谷崎潤一郎   COCOJ   杉山隆一
 二人で生きていくことは難しい。それを承知の上で、敢えて二人で生きる道を選びたい。

149 24/2/96 ソフィーの世界 ヨースタイン・ゴルデル  鳥松   松尾宣子
 心が離れた理由は-夕陽に居眠り-。妻、母となっても女を演じ続けたい。切なる女心に、どんな人生を選んでも、幸せであって欲しいと祈って更ける夜でした。

148 20/1/96 女であること 川端康成   勝野真紀子邸   勝野真紀子
 結婚して変わったこと「寝るが寝るまで一緒」要は“気持ち”というけれど、“技術”を身につけるには本やビデオも必要かも!?

1997年度読書会記録

1997年度
回  開催日   本        著者      店     幹事

171 27/12/97 鍵・瘋癲老人日記 谷崎潤一郎  いずみ田 渡邊稔子
 コメントは作者自身の胸の内。それぞれが、365日の日々を抱えて集い、Imaginationを膨らませて、語り合う。

170 29/11/97 病院で死ぬということ 山崎章郎  利休  千葉敦子
 死にゆくその瞬間まで自らの道を自ら選ぶ。 その人生-女性にとって結婚は得るものがあるのか?-さて彼女たちの選択は?

169 18/10/97 イギリス観察辞典 林 望   はくしか   勝野真紀子
 部屋の広さとおでんの湯気に、15年目のKEYSを予感する。

168 27/9/97  いまひとたびの 志水辰夫   対馬   段上宮子
 俄(?)アルピニスト。大いに山を語り、山男(女)の血を騒がす。

167 13/8/97 ソクラテスのカフェ マルク・ソーテ  春帆楼   松尾宣子
 KEYSついに本州へ進出、花火に集う。 彼女に名セリフを言わせた人、登場。この人(達)だったと改めて納得。

166 26/7/97 平気でうそをつく人たち M・スコット・ペック 菜根亭 山中光義
 薬湯の中で、何となく不自然な言動を見せるあの人この人。 うそとは、つまりごまかしのこと。 これは決して平気でいられることではありませんでした。

165 21/6/97 老いの道づれ-二人で歩いた五十年 沢村貞子  ひさご  末信みゆき 暗雲はいつかは晴れるもの。KEYSにその日がやってきました。それぞれの道を歩いて行くことも、寄り添って生きていくことも、どういう道を選んでもひとりひとりが幸せになりたい。幸せでいてほしい。

164 31/5/97 失楽園 渡辺淳一   凸   杉山隆一
 絶頂で幕を引く愛よりも、愛の季節の移ろいを、共に生きたいと願う思いの方が、強く純粋で美しい・・・気がします・・・言い切れないけれど・・・。

163 19/4/97 「雨の木(レイン・ツリー)」を聴く女たち 大江健三郎 根上 松尾宣子 
 すっかり姿を変えたKEYS発祥の店に現れたのは、見慣れぬ若者。 やや遠慮がちにもその味を吟味するメンバーたち。 久々の新会員誕生か?

162 22/3/97 白愁のとき 夏樹静子   串長   渡邊稔子
 我々の精神余命について、このKEYSの場で検証してみましょう。「そのとき」 がきたら、今こうして話したことさえわからなくなっているでしょうが・・・。

161 22/2/97 草の花 福永武彦   しゃぶ禅   千葉敦子
 原作を読んだ後に映画を観たような、そんな出来事でした。 偶然に偶然が重なりあう、夕暮れのホテルの車寄せにて。

160 25/1/97 完訳チャタレイ夫人の恋人 D.H.ロレンス  大阪屋   中島久代  10数年ぶりに読んでみると、メラーズが色白で繊細な男性に変わってしまっていた。 昔わかったつもりでいたのはいったい何だったのだろう?

1998年度読書会記録

1998年度
回  開催日   本    著者    店       幹事

183 26/12/98 時雨の記 中里恒子 味処 麦   山中光義
 「泣かない年にしたい」意外な告白に、驚きの声。

182 28/11/98 白蓮れんれん 林 真理子 かがわ  末信みゆき
 老いていく、これが生の姿。憐れみではなく、失いかけていた優しさを呼び覚ます。

181 31/10/98 鉄道員(ぽっぽや) 浅田次郎  小野   千葉敦子
 失楽園もいいけれど、たまにはこういう穏やかな気持ちにさせてくれるものもいいですね。なんかこう、じわっと涙が浮かんでくるような。

180 26/9/98 ちょっとピンぼけ ロバート・キャパ  八重尾俊之邸   八重尾俊之
 「一生懸命な君が好き」・・・じゃあ、私はあなたのどこが好き?・・・まさか「世の中不景気だから」ではないでしょうね。

179 29/8/98 仮釈放 吉村 昭   くいものや福   段上宮子
 出会いと別れ(旅立ち)と-それぞれの転機に・・・すこし不安はあるけれど・・・幸せを祈って大きな拍手を送りたい。

178 25/7/98  河童・或る阿呆の一生 芥川龍之介   小袖   松尾宣子
 自分の体がこんなに魅力的になるなんて・・・愛息子真治くんと共に金城さん久々の登場。 今、明かされる妊娠秘話!

177 27/6/98 看護婦が見つめた人間が死ぬということ 宮子あずさ  松竹五右衛門
渡邊稔子

 女性に必要なもの・・・恋愛、家族、家、仕事・・・いえいえ、一番の安心は『保険』です。

176 16/5/98 音楽 三島由紀夫   千太   杉山隆一
 先月の続きで・・・ こういうのが 「無私」 の愛ではないのですよ。 そういえば似たようなことがあったけれど。

175 18/4/98 絹のまなざし 藤堂志津子   みゆき家   末信みゆき
 「無私」 になれますか? その問いかけに、「無私」 の愛とは何かと問いなおす。

174 21/3/98 イルカと、海へ還る日 ジャック・マイヨール  たしろ  八重尾俊之
 先月の夢の話を受けて、八重尾先生、今日はオーロラの授業です。

173 28/2/98 患者よ、ガンと闘うな 近藤 誠   松の家   中島久代
 オーロラの夢を見ながら眠る彼女。見た人にしか味わえない幸福感に包まれて、夢は天空を翔けめぐる。残されたものは、夢の中の登場人物を詮索するのみ、寒き夜。

172 31/1/98 チョコレート革命  俵 万智   遊 本店   辻 和江
 赤いブレザー・夫婦漫才・大阪の女・東京からの電話・鉢植えとカップの色のマッチングまで・・・「参りました」と腐れ笑いする彼。

1999年度読書会記録

1999年度
回  開催日    本    著者    店    幹事
195 18/12/99 シーラという子 トリイ・L.ヘイデン グリアマンラ 八重尾俊之
 理想の上司は?課長島耕作は、現実にはいない・・・。

194 27/11/99 宙返り(下) 大江健三郎  大名夜噺   渡邊稔子
 夫婦漫才に乞うご期待。素直にのろけられる日を夢に見つつ・・・。

193 31/10/99 宙返り(上) 大江健三郎  ラ・メール  千葉敦子
 結納の間で迎えた16周年。1年を振り返るまもなく、心は早くも200回へ。

192 25/9/99 男というもの 渡辺淳一  前略博多鼎舎   辻 和江
 KEYS16年の中で、幾たびか繰り返された遠い昔の思い出が、今はもう涙を誘わない。男というものは・・・2000年にはいかに語られる?

191 28/8/99 母に捧げるバラード 武田鉄矢  月の庵   山中光義
 「喋る練習をしていないから」と隅っこに座ったり、「ここに来れば、会えると思って」 という名誉(?)会員の参加に、襟を正す一般会員。

190 31/7/99 犠牲(サクリファイス)-わが息子・脳死の11日 柳田邦男
御蔵   末信みゆき

 「それでも子供が産みたい」 熱く語るほどに、地球温暖化も進む・・・。

189 19/6/99 火車 宮部みゆき  のこの島 段上宮子
 きっかけとなったものはGIでもBCRでも、私たちがここに集うその原点には、同じものがある。

188 22/5/99 億夜 高樹のぶ子   すず   杉山隆一
 「突っ張って、突っ張って生きてきたけれど・・・もう終わり」 数々の名言と、時間と空間に感謝。

187 24/4/99 女文士 林 真理子 みしま   勝野真紀子
 かつての賑わいを心に描いてみても、あまりに頽廃的な…。KEYSにも2000年問題の対策が必要?

186 27/3/9 デュアル・ライフ 夏樹静子   無尽蔵   渡邊稔子
 カウンターだけの店は、知らない同士の出会いの場。「ひとりだから、いいんですよ」と。

185 27/2/99 日蝕 平野啓一郎   松の家   中島久代
 伝承される家庭の味。 伝えていかなくては・・・それが親の責任ですから。

184 30/1/99 私たちが好きだったこと 宮本 輝  月の庵   辻 和江
 「いつ死んでも後悔はない」 きっぱり言い切れるか否かは、執着の差か?

2000年度読書会記録

2000年度
回  開催日   本    著者    店        幹事

207 16/12/00 花腐し 松浦寿輝  勝野真紀子邸   勝野真紀子
 K嬢帰国。人は心のゆとりを持って生きているとこんなにも柔らかな表情に変わるのか・・・。

206 25/11/00 月のしずく 浅田次郎  博多蔵いち  杉山隆一
 月のしずくに映る人生さまざま。 上りゆくあり、下りゆくあり。 折しも、紅・白の新車の偶然、その暗示をひそかに喜ぶ。

205 28/10/00 落日燃ゆ 城山三郎  松囃子   段上宮子
 ジャイアンツが日本一を決めた夜、最近明るい話題がない・・・と集う女たちは、しかし新車を手に入れた喜びを隠せない。

204 30/9/00 豊かさの文化経済学 松原隆一郎  中島久代邸  中島久代
 KEYSのお陰で結婚できたとおっしゃるK氏。斜陽KEYSを確たる人生観で再生していただいた今夜のK氏と若きF氏に感謝の夕べ。久し振りにお開きは午前様でした。

203 26/8/00 太陽の子 灰谷健次郎   八重尾俊之邸   八重尾俊之
 人間の好みはなかなか変わらない。いや、とても魅力的な彼女でした。

202 29/7/00 空夜 帚木蓬生   紺や   渡邊稔子
 永久歯32本。皆さん‘8020’を目標に、健康で長生きしましよう。

201 24/6/00 欲望 小池真理子   末信みゆき邸   末信みゆき
 「今日は笑いが止まらない」「無能な男は社会悪」熟女5人にウイスキー「無頼派」が加わればこの世に恐いものなし。

200 13-14/5/00 博士と狂人 サイモン・ウィンチェスター  旅館朝陽   松尾宣子
 200回、200冊の行間にこめられた想い。KEYSの歴史と共に今甦る・・・。

199 22/4/00 長崎ぶらぶら節 なかにし 礼  割烹「王将」  中島久代
 健脚、二日酔い、地下鉄駅からタクシーでの追跡、ゴルフ帰り。それぞれの事情を抱えて、風が少し冷たい室見河畔を5Kmの徒歩の旅。帰り着けば、電動マッサージ機の奪い合い。ああ、熟年。

198 25/3/00 おごそかな渇き 山本周五郎  中州夜噺   段上宮子
 古き日本人の「義理人情」、失われゆく時代にあって、おのおのが胸に抱く「美学」とは・・・?

197 27/2/00 アルジャーノンに花束を ダニエル・キース  味わいいし松  杉山隆一
 3ケ月の沈黙を破り、杉山先生大いに語る。ただひたすら詫びるのみ。

196 15/1/00 落花流水 山本文緒  勝野真紀子邸   勝野真紀子
 過剰反応をせずに、しなやかに生きる。2000年のテーマを語る暖かな食卓。

2001年度読書会記録

2001年度
回  開催日   本        著者     店    幹事

219 15/12/01 プラハの春(下) 春江一也  芝  山中光義
 今や学生の必需品? 電子辞書を手に新しい門出を祝う。 贈る言葉は「無理しないで」。

218 17/11/01 プラハの春(上) 春江一也  いっ笑  辻 和江
 「生まれ変わったらやりたいこと」 を実現する勇気に感動! 自分に素直に生きられるってすばらしい。

217 27/10/01 兄弟 なかにし 礼  字の庵  勝野真紀子
 KEYSの新しい形を模索する。 たまには休むことがあってもKEYSを続けていきたい。

216 22/9/01 はなかげ 藤田宜永  木曽路  杉山隆一
 あわや幹事だけ! 結局、ゲスト2人を迎えて計5人。 人生いろいろ。 話は尽きず・・・もう0時?

215 25/8/01 草の海 椎名 誠  ビストロ  八重尾俊之
 カウンターでのKEYS。 マスターとのおしゃべりに花が咲く。 他の人を巻き込むのもKEYSの新しい形?

214 28/7/01 話を聞かない男、地図が読めない女 アラン・ピーズ+バーバラ・ピーズ松の家  山中光義
人間万事塞翁が馬。そう笑って話せることが幸せの秘訣か。 ろっ骨骨折中でも変わらぬ美しさとパワーに圧倒。

213 23/6/01 ナイフ 重松 清  松囃子  段上宮子
 台湾では例年の暑さに加え、幸せの熱い風が吹いているらしい。彼の地への憧れは増し、KEYS遠征の夢はふくらむ。

212 19/5/01 螢・納屋を焼く・その他の短編 村上春樹  虎之介  渡邊稔子
 運動会、繰り返される練習も、周辺住民には騒音です。 一生懸命なのはわかるけどねぇ。

211 21/4/01 田舎教師 田山花袋  大伸  中島久代
 スナックすずと目と鼻の先がママの新しい活躍の場。 介護ボランティアと仕事に飛び回る鈴子さんは心身ともに爽やか印。

210 24/3/01 24人のビリー・ミリガン(下) ダニエル・キース  末信みゆき邸 末信みゆき
 東京研修へと心はやるプーさんを励ます豪華な持ち寄り料理。 KEYSメンバーの料理の腕は確実に上昇中。賞味期限切れワサビと松尾さんご結婚のニュースが、三越の薩摩揚げをいっそう引立てました。

209 17/2/01 24人のビリー・ミリガン(上) ダニエル・キース 千葉敦子邸 千葉敦子
 母娘の2代KEYS実現なるか。 温かいもてなしに未来への希望が見える夜でした。

208 20/1/01 江藤の首を晒せ 光武敏郎   麦   山中光義
 「たまに来るとほめられる」というK氏。やはりKEYSはいつでも戻れる癒しの場。