本好きな者たちがいました。本もさることながら、本をネタにして酒を飲み、議論することが好きな者たちだったのかも知れません。
毎月一冊、幹事持ち回りで本を選び、夜の店を選び、最初の頃は朝まで飲みまわって、「夜明けのコーヒー」を飲んで解散することがかっこいいと思っている集団でした。
加わるも自由、去るも自由、各人己の鍵を持っているという自己責任が唯一の取り決めでした。
ほとんど毎月休むことなく続いて、300冊を越える本を読んできたことになります。元のメンバーの中には亡くなった者もおり、これからも一人また一人と消えてゆくのかも知れませんが、恐らく最後の一人になるまでこの会は続くでしょう。その時、何百冊の本を読んだことになるでしょうか。
このホームページは、その貴重な記録です。